『品評会』とは
一般社団法人日本真珠振興会が全国真珠養殖漁業協同組合連合会と共同で行われる、年に一度の品評会です。『浜揚げ部門』と『花珠部門』があり、傘下の養殖事業者が自慢の真珠を持ち寄って審査されます。『浜揚げ部門』は1977年から『花珠部門』は2004年から開催されています。
『浜揚げ部門』とは
浜揚げ前のあこや貝を100個持ち寄って、取り出した真珠の品質、商品率等様々な観点から審査されます。不正が無いように組合立会いの下、目の前で貝から取り出され、そのまま出品されます。中身がわからない状態での出品となり、受賞する人は「その年で一番真珠つくりが上手」であることを表彰されるため、養殖事業者としてもとても誇らしい賞となっています。
『花珠部門』とは
浜揚げ後、各養殖事業者が今年一番良い出来と思った真珠を2匁程度選別して出品されます。審査の基準は『マキ・テリ・キズ・色・形』等、真珠の品質を構成するすべての要素が必要で、まさにその年の日本一の真珠になります。なお、『花珠鑑別』とは関係がなく、本来の意味『浜揚げ珠の中で輝く特別奇麗な真珠』としての花珠です。
『順位』について
各部門、1位:農林水産大臣賞 2位3位:水産庁長官賞 4~8位:入賞となっています。
『ケシ』とは
核のない小粒の真珠で、天然であれ養殖であれ『養殖の副産物』として生まれるものです。展示品は養殖の浜揚げ時『有核の意図した真珠』とは別に偶発的に採取できた真珠です。